NVIDIAの決算が、
ハードルが高くなっていた期待値を
さらに超える結果となったことで、
相関係数0.967とほぼ正の相関である
日経平均が34年ぶりの最高値38915円を更新した。
そして2/23(金)NY終値の
日経平均CFDはさらに上昇して
39433円である。
いっぽう、ドル円は
2/13(火)の高値150.80どころを
超えられないでいる。
そんな中、
IMMポジションをチェックしてみた。
直近4年でドル円が最大に売り越し額に。転換が近いか
最新2/20(火)時点での
シカゴIMMポジションは
下記のとおりである。
ロング(円買い) | +53862枚 |
ショート(円売り) | ▲174640枚 |
ネットショート(差引) | ▲120778枚 |
ショート174640枚というのは、
2020年以降で最大の円売り越し額である。
買いと売りの差引(ネット)でいうところの
最大売り越し額は2023/11/14の▲130249枚である。
このときの純粋なショートは▲158021枚である。
では、2023年11月14日は何が起こったか?
下図チャートを見ればわかるが、
11/13に2023年の高値をつけて、
下落に転じたのが11/14である。
つまり、現状は2023/11/14よりも
ショートポジションが多く積み上がっており、
ネットショートでみてもあと1万枚に迫る状況下、
ドル円の巻き戻し(下落トレンドへの転換)が近いのではないか。
最新データは2/20であり、
さらにそこから数日が経過しており、
ドル円レートも円安になっているので、
すでに2023/11/14よりも
ネットーショートも増えている可能性が高い。
このまま2/13(火)の高値を超えないとするならば、
高値→安値の対等日柄45日に近い46日となり、
日柄的にもうつくしい。
テクニカルチャート的には
売り転するサインはまだ何も出ていないのだが、
とりま円を売っておけば安心、勝てる
という状況ではなくなってきているのは確かだろう。
過去30年で最大ネットショートは2007年6月の18万枚。125円から75円へ。
ちなみに、遡及可能な1992年10月以降で
最大の円ネットショートはというと、
2007年6月の▲18万8000枚という数字がある。
このときは、第一次FXブームの終わりの始まりの年で、
ミセスワタナベが闊歩し、株高・円安の
円キャリートレードがもてはやされた時期だ。
現在の状況と非常に似てやしないか?
当時は2007年7月から巻き戻しが起こり、
2011年末まで4年ほどかけて、
125円台から75円台まで下落した。
ご存じリーマンショックの流れである。
ただ、現在は超長期的に円安トレンドに転換しているため、
そこまでの円高にはならないだろう。
暴落しても、120円台はキープできるとみている。
なんにせよ、円キャリーの巻き戻しには要警戒である。