相場感

2/26(月)~ドル円の相場感。シカゴIMM過去最大級17万枚以上の売り越し

NVIDIAの決算が、
ハードルが高くなっていた期待値を
さらに超える結果となったことで、
相関係数0.967とほぼ正の相関である
日経平均が34年ぶりの最高値38915円を更新した。

そして2/23(金)NY終値の
日経平均CFDはさらに上昇して
39433円である。

いっぽう、ドル円は
2/13(火)の高値150.80どころを
超えられないでいる。

そんな中、
IMMポジションをチェックしてみた。

直近4年でドル円が最大に売り越し額に。転換が近いか

最新2/20(火)時点での
シカゴIMMポジションは
下記のとおりである。

ロング(円買い) +53862枚
ショート(円売り) ▲174640枚
ネットショート(差引) ▲120778枚

ショート174640枚というのは、
2020年以降で最大の円売り越し額である。

買いと売りの差引(ネット)でいうところの
最大売り越し額は2023/11/14の▲130249枚である。
このときの純粋なショートは▲158021枚である。

では、2023年11月14日は何が起こったか?

下図チャートを見ればわかるが、
11/13に2023年の高値をつけて、
下落に転じたのが11/14である。

つまり、現状は2023/11/14よりも
ショートポジションが多く積み上がっており、
ネットショートでみてもあと1万枚に迫る状況下、
ドル円の巻き戻し(下落トレンドへの転換)が近いのではないか。

最新データは2/20であり、
さらにそこから数日が経過しており、
ドル円レートも円安になっているので、
すでに2023/11/14よりも
ネットーショートも増えている可能性が高い。

このまま2/13(火)の高値を超えないとするならば、
高値→安値の対等日柄45日に近い46日となり、
日柄的にもうつくしい。

テクニカルチャート的には
売り転するサインはまだ何も出ていないのだが、
とりま円を売っておけば安心、勝てる
という状況ではなくなってきているのは確かだろう。

過去30年で最大ネットショートは2007年6月の18万枚。125円から75円へ。

ちなみに、遡及可能な1992年10月以降で
最大の円ネットショートはというと、

2007年6月の▲18万8000枚という数字がある。

このときは、第一次FXブームの終わりの始まりの年で、
ミセスワタナベが闊歩し、株高・円安の
円キャリートレードがもてはやされた時期だ。

現在の状況と非常に似てやしないか?

当時は2007年7月から巻き戻しが起こり、
2011年末まで4年ほどかけて、
125円台から75円台まで下落した。

ご存じリーマンショックの流れである。

ただ、現在は超長期的に円安トレンドに転換しているため、
そこまでの円高にはならないだろう。

暴落しても、120円台はキープできるとみている。

なんにせよ、円キャリーの巻き戻しには要警戒である。

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しょーちゃん

FX歴16年目のトレーダー。2008年リーマンショック直前よりFXを開始。苦節9年もかかり、”トレードの本質”と”自己最適化トレード”を見出し、現在は週間・月間では負けナシ。スキャル~短期デイトレが中心。妻の第二子妊娠を機にスイングトレードも取り入れるべくMT4用ツール【BondoSignal】を開発。2023年はドル円のみで+9134pipsを稼ぐ。それを使ったメルマガトレードを無料で配信中。

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