DVB、クレディ・スイス、ファースト・リパブリックの一連の銀行不安に際し、新債権王のジェフリー・ガンドラックが「最長でも4カ月以内にリセッションが起こる」と言及した。
リセッションの定義としては、「GDPが2四半期連続で縮小」した場合である。
しかし、それにより現在のインフレが鎮静化し、株価が下落した局面では、実はFRBによるQE(量的緩和)の期待すらもマーケットにはあるのだ。
それにしてもクレディスイスにしろファーストリパブリックにしろ、救済、救済で、これからもそういった銀行危機が続いたとして「今回もどーせ救済されるだろ」とタカを括っていると、「いえ、今回は救済しません」ということにもなりかねない。
そう、それが2008年のリーマンショックだったのである。
当時「世界的に有名な投資銀行であるリーマン・ブラザーズを救済しないわけがない」「救済しなければ大変なことになる」というのがマーケットの見方だった。それがバッドサプライズとなったのだ。
いろいろあの頃に似てきてやしないか?
ドル円の相場感
さて、ドル円だが、127~138の上昇のフィボナッチ50%(132.50)~61.8%(131.30)どころの131.70で切り返している。
日足ローソクでは、長い下ヒゲの陽線が出現しているので、3/16高値133.80を日足で超えてくると135円どころまでの上昇が見込める確率が高くなる。
シーズナル的には本日3/17が転換点で、3月末まで基本的には円安の流れが続くかたちだ。
ただし、現状のチャートでは、高値137.90からの下落トレンドラインを上に抜けていないので、これまで下落してきた週末の買戻しなどが入ることで、これを上抜けてくるかどうか。
NYクローズを確認し、来週の相場の勘所を見つけていきたいと思う。