5月のユーロ円とポンド円が、20年間の平均的な動きをプロットした「シーズナルチャート」と合致しすぎてきるので、ちょっとみていきたいと思う。
5月後半のユーロ円は、シーズナル通りに動くか?
ユーロ円の5月のシーズナルチャート
5月のシーズナル的には、5月アタマにピークをつけ、中旬に底を打って反転。下旬に2番底を付けてからまた高値をとりにいく、いわゆる「いってこい」のパターンとなっている。
現時点でのユーロ円リアルチャート4時間足
明日15日(月)がちょうど中間点ということで、146円前半で底打ちから反転していくか?
チャート的にはまだ反転しているとは言えない。少なくとも147.50はクリアブレイクしないとダメだろう。チャートには図示していないが、直近最高値からの下降トレンドラインも抜けていない。大陽線のローソク足で147.50を抜けて確定すれば一旦底打ちとみていいだろう。
ファンダメンタルズ(金利差)的にもユーロはドルよりもタカ派(いうまでもなく円はハトなのでユーロがタカ)なので、ユーロが買われてしかるべきである。
上述のようなテクニカル的に買いサインが点灯すれば、テクニカル、ファンダ、シーズナルがすべて合致する条件が整う。
5月後半のポンド円は、シーズナル通りに動くか?
ポンド円の5月のシーズナルチャート
ポンド円のシーズナルもユーロ円と同様、5月アタマにピークをつけ、中旬に底を打って反転。下旬に2番底を付けてからまた高値をとりにいくパターンである。
現時点でのポンド円リアルチャート4時間足
ポンド円の方がテクニカル的には、ユーロ円よりもやや弱いか。弱いというか買いサインが点灯するのにまだ幅がある感じ。5/11(木)の大陰線169.80を明確に上抜いてきてほしいところだ。直近では169.10以上に乗せてくれば、169.80まで1回買ってもいいかもしれない。
いずれにせよ、シーズナル的には下旬に2番底をつけてからが本格的な上昇となる。
今回載せていないが、ユーロドル、ポンドドルのシーズナルがこの5月半ばに底打ち反転のパターンなのである。ドル円は横ばいだ。なので、ユーロ円とポンド円はドルストに沿った動きになる、ということだ。
直近では「ドル高」が目立っており、ユーロもポンドも非常に弱いかたちだが、ここからはまたドルが売られるタームに入ってくるのか?ユーロドルやポンドドルが反転しはじめたとき、クロス円も本格的に再度高値を目指す動きになるかもしれず、構えておきたい。