先週の記事で、ドル円は近々転換かもと書いたが、
いよいよ転換した可能性が出てきた。
最新2/27時点でのIMMポジションは、
純粋な円売りポジは
▲184000枚となっている。
円買いは51000枚なので、
差し引きのネットショートは、
▲133000枚である。
これは去年の最高値時(2023/11/14)の最大ネットショート
▲130249枚を超える円売りポジションである。
2023年はココを境に円高に転換したのである。
注目すべき水準が訪れたとみるべきであろう。
2/13の高値150.88を超えなければ、
日柄的にも美しい、
ほぼ対等日柄で転換していた、ということになる。
ドル円日足チャート
チャート上での転換サインを列挙していこう。
(1)安値12/28からの
トレンドラインを日足・週足ともに割り込んだ。
2/29の大陰線でハッキリと割り込んでいる。
(2)上図は日足チャートだが、
3/1の日足ローソクは、
トレンドラインを一度ためしたが、押し戻されて
上ヒゲの長い逆ピンバーとなった。
これはトレンドラインより上への上昇が否定されたかたちである。
(3)(図示していないが)
週足のローソク足は、
下ヒゲの長い陰線包み足となっている。
陰線包み足自体が、高値を更新するも、
その後に安値を更新したという値動きの現れであり、
(つまり、高値更新はダマシだったということ)
転換のサインのひとつである。
かつ、天井圏でのこのローソク形は
「首吊り線」といい、
転換しやすい形といわれている。
完全に転換するのは148円台に入ること
上記のように転換を示唆するようなシグナルはいくつか点灯しているが、完全に転換したと言えるのは、148円台で終値が決まることだろう。
ここから今年の高値150.88を超えてくれば、まだ2023年最高値151円台後半へのトライの可能性は残るし、ファンダメンタルズや材料的なものとしては円が買われる理由は浮上してきていない。
ただ、3月は年度末要因など需給関係の調整も出てくるので、冒頭の円売り玉の逆回転には注意しなければならない。
まだ日にちはあるが、日銀金融政策決定会合が3/18~19にある。市場のコンセンサスは4月の会合でマイナス金利解除だが、個人的には3月にもあり得ると思っている。そうなるとサプライズとなり、もしそれまでに円売りポジがあまり解消されていないとなると、一気に円高になるだろう。