ブラックロックCEOのラリー・フィンクは、「銀行危機はさらに悪化する恐れがある」と指摘した。
ブリッジウォーター創始者のレイ・ダリオは、シリコンバレー銀行の破綻を「炭鉱のカナリア」と述べ、「初期的な兆候を示しているこの動きはベンチャー界のみならず、より広い世界に波及効果を及ぼすだろう」と発言した。
いまのところ、DVB破綻の影響は限定的で、クレディスイスにはスイス金融当局が7兆円の支援に動くとのことで、リスクオフはやわらいでいる。
もしや、2007年のサブプライムローン問題からの、2008年リーマンショックと同じ流れになるのか?
奇しくも2007年は米大統領選前年、2008年に民主党のオバマが当選した。2023年も大統領選前年、2024年が大統領選である。
サブプライム問題の元も、それまで中央銀行が行ってきた利上げの影響が濃い。それを教訓にFRBは、これまでの利上げペースを落とそうとしているキライがあるが、はたしてどうなるか。
大統領選前年というのは、歴史的に株価は得てして強気である。
直近少し問題があぶり出されたところで、いまは割と皆が株価暴落に身構えているが、皆が忘れたころ・・・来年2024年が本当の危機の訪れかもしれない。