前回4/30(火)の記事で、160円が円安のクライマックスか?と言及したが、その流れが濃厚になってきた。
さらに、同じく前回の記事で
157~158円で2回目の介入がなければ、
ファンド勢は再度160円を目指すとも書いたが、
まさしく157.60あたりで2回目の介入があった。
この時も介入パターンである5円下落の半値戻し狙いで
152円台に突っ込んだところから逆なりロングを狙っていたが、
惜しくも153円のキリ番あたりで跳ね返ってしまった。
(ご存じのように、その後157円近辺まで戻した)
そして先週のCPIをトリガーとして
再度153円台まで下落し、
現状155~156円をウロチョロしている状況である。
IMMは円売りポジ▲12万枚に縮小。逆にリテールは円売り拡大へ。つまり・・・
これらの流れを受けて、
最新のIMMポジションは
ネットショート▲12万枚程度まで縮小している。
ロングはたいして変動していないので、
投機筋は円ショートを手仕舞いしたということである。
一方で、160円への急騰で焼かれたリテールは、
ここぞとばかりに円売りに転換したらしいので、
円高トレンドへの転換により
またまたリテールは焼かれるのかもしれない。。
日米金利差は縮小。金利差によるドル円レートは149円台が適正。
この円安トレンドは、日米金利差の拡大によって進行してきたが、
米国の利下げ思惑と日銀の利上げ思惑により、
日米利回り差は確実に縮小している。
日米10年国債金利差の日足チャート
金利差によるドル円レートはせいぜい150円程度だったが、
それ以上の円安になった原因は、ずっと言及しているが
投機筋による過剰な円売りポジションによるものだ。
利回り差も縮小しつつあり、
ファンドの円売りポジションも縮小してきている
という円売りトレンドを醸成してきた
二大要因が縮小してきていることを考えれば、
すでに円安トレンドは160円で終了し、
130~140円を目指す円高に転換しつつある、
と考えるのがノーマルだろう。
ドルインデックスは下落基調。6月にドルは暴落するか?
ドル円だけを見ていると、
ドルは依然強いままと誤認しかねないが、
ドルインデックスをみると、
高値から下落基調になっている。
ドルインデックス日足チャート
ドルは直近高値106.50近辺を超えなければ、
6月には100割れを目指す下落となるかもしれない。
一方、逆相関のユーロドル、
同じ欧州系通貨のポンドドルなどは、
200MAを日足・週足で上抜けてきているので、
ドル下落の証左となっている。
ゆえに、徐々にドル円も下落してくるだろう。
中期スパンで、
ユーロドルのロング
ポンドドルのロングがおもしろいかもしれない。