ドル円の見通し
ドル円の前に、米10年債利回り、ドルインデックス、ユーロドル&ポンドドルに言及したい。
米10年債利回り
米10年債利回りの日足チャートをみると、10/4と10/6のローソク足がちょうど同じような形で長い上髭のダブルトップを形成している。現在、数ヶ月の上昇チャネルを上抜けた状態だが、ここから再びチャネル内に潜りこんでくると、4.9%で天井を付けた可能性が高まる。
時間足でみると4.7%がそのダブルトップのネックラインとなっており、まずはここを割れるかどうかをみたい。ただ、現在はまた高値を取りに上昇しており、ダブルトップをブレイクするとなると5%を目指す可能性はある。
ドルインデックス
ドルインデックスの週足をみると、2022年の高値114.77から今年の安値99.60のちょうど50%リバーサルの107.20をつけたところで、長い上髭の逆ピンバーが出ている。
数値的にもローソク足形状的にも、高値を示現した可能性はあるだろう。
もう一度高値を目指すもガス欠となるダブルトップとなるかどうか。
105.90のサンドイッチラインを下抜けしてくると、107.20で天井を打った可能性は強化されるだろう。
ユーロドル&ポンドドル
ユーロドルの連続陰線は11週で終わり、先週の足型はドルインデックスとは逆の陽線ピンバーとなった。
プライス的にも大手投資銀行らが目標としてた1.0500を達成し、日足では割れるも、週足の実体は1.0500よりも上で終わっている。
フォボナッチ的にも直近最安値0.960と直近最高値1.1310の50%リバーサルが1.0450だったので塩梅としてもいいところであった。
また、フォーメーション的にも2月安値とのダブルボトムを形成、1.1310がネックラインとみることもできる。
つまり、ここからは陰を極めたユーロドルの逆襲が始まる可能性がある。
ポンドドルも概ね同じだが、意外にも調整幅はユーロよりも少なく、38.2%のリバーサルに留まっている。
ここからドル円
というわけで、このところ続いてきたドル高にも反転の兆しが出つつある。どれも明確なサインではないが、安心して行ってきたドル買い・ユーロ売り・円売りにも警戒が必要になってきた。
ドル円のチャートフォーメンションとしては、10/3の介入(だったかどうかは不透明だが)により、ダイアゴナルトライアングルの下辺を下抜けており、現状ではその下限へのリバーサルとなっている。その下限は149.70あたりにある。
そのあたりで頭打ちとなり下落してくるようであれば、先週の高値150.16が天井の可能性が出てくる。
トライアングルの下辺は時間の経過とともに徐々に切り上がってくるわけだが、その下辺で頭打ちの反落、介入時の瞬間的な安値147.30(何度か反応しているサンドイッチラインでもある)を下抜けてくるようであれば、150.16が天井であることの最初のシグナルとなりえるだろう。
BondoSignal(ボンドシグナル)1時間足チャート
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10/9(月)の主な指標
日本休場、米国休場
10月9日 15:00 |
DEM | 鉱工業生産 前年同月比 8月 | -2.1% | -1.5% |
10月9日 15:00 |
DEM | 鉱工業生産 前月比 8月 | -0.8% | -0.1% |