日銀ないし財務省が為替介入を実施する前にコメントを発表しますが、そのコメントの文言から「もうすぐにでも介入するのか」はたまた「市場を牽制しているだけで実際の介入はまだまだ先なのか」といったレベル感を判断することができます。
こういったお役所構文みたいなものは世界共通で存在します。
日本の為替介入のレベル感
レベル1(口先だけの牽制) | 市場動向を注視 |
レベル2 | 過度な変動は好ましくない |
レベル3 | 断固たる措置をとる |
レベル4 | あらゆる手段を排除しない |
レベル5(介入が近い) | いつでもやる用意がある |
経験則でいえば、介入するのはレート変動のスピード感によります。もっといえば日本単独ではなく米国との協議で行われる場合もあります。
例えば、2022年9月から140円台で断続的に円買い介入が行われました。(そのためか2022/10/17ドル円は151.90でトップアウト)。これは当時のドル円の上昇スピードがあまりに早かったためです。
その前の円買い介入となると、2004年に110円レベルで介入が行われています。
水準的にいえば、極端な例ですが、ドル円が200円で”定着”していても米国から「円は不当に安すぎる」ということで協調介入させられるでしょう。
ま、いずれにせよ介入実施前には日銀からコメントがあるのでその文言に注意を向けておくべきでしょう。