ドル円が157円まで戻ってきて、
イエレンが「介入は稀であるべき」と言い、
神田財務官が「(介入は)許されている」と発言するなど、
また騒がしくなってきた。
このまま158円、159円と直近最高値160円が近づくにつれ、
2024年三度目の為替介入の確率が高まる可能性を見越して、
今一度為替介入トレード戦略をおさらいしておこう。
2024年に行われた為替介入のパターンは下図である。
2024年4月29日(月)13時5分に行われた為替介入時ドル円5分足チャート
2024年5月2日(木)5時10分に行われた為替介入時ドル円5分足チャート
介入があるとお決まりのパターンで値が動く
上図チャートを見ておわかりのとおり、
為替介入があると
「4~5円下げて、その後に50%戻す」
というのがお決まりのパターンである。
これは今年(2024年)だけでなく、
2022年のときも同じであった。
トレード戦略としては、
介入があったらショートで入り、
伸びきったところ
(介入のあったレートから4~5円下落したところ)から
ロングで入るということである。
注意したいのは、
大口の決済があると1円程度は下げることがあるので、
1円の下落幅で介入があったと
早とちりして慌ててショートしないことである。
つまり、
介入があれば値幅は4円以上出るわけだから、
2円程度下落したところからショートするのがよい、
ということだ。
より保守的なトレードであれば、
2円下落したところからショートし
50~100pips程度の利益で満足しておくのが賢明だろう。
ショートが怖ければ、
伸びきったところからのロングのみでもよい。
個人的には現状のドル円は
160円でアタマ打ちの可能性が高いとみるが、
下がったらまだまだロングの玉が入ってくる
円キャリートレードが奏功する相場環境はしばらく
(米国の利下げが見えてくるまで)続くと思われる。
介入がいつ行われるかは神田さんしか知りえないものの、
このパターンを頭に入れておけば、
出先からスマホのみでも普段の数倍の利益が取れる。
(実際に4/29の介入時に行った筆者の経験談)