味覚もぶっとんでいて、カレーを食べても何も味がしないことの衝撃。「これからの人生、味がわからないくらいならシンだ方がマシ!」とも思いましたよ。
それでも少しづつ回復し、トレードに復帰したのは3/29(金)。そこからさらに2週間経っていますが、ひさしぶりに相場感ブログを更新します。
前回のブログ記事から1ヶ月も経っているが、
ぼくがシンでいる間に
ドル円はあれよあれよと最高値を更新。
前回の記事で言及していたように、
短期的なリバウンドはあれど、
下向きに転じた兆しが出ていたので、
そこから2022年の高値を
更新してくるというのは意外感があった。
つまり、1か月前の
下落に転じて130円を目指す、
というのはマチガイだった。
というか、まだ時期尚早であった。
それでも相場が現実であり、
相場についていくしかないので、
実際のトレードは
落ちたらロングで拾う、
スキャルピングをキホンとしていた。
さて、ドル円を取り巻くトピックは
以下のようにいろいろとある。
為替介入はあるのか、ないのか
岸田首相欧米中はない(帰国後に介入)
152円に突入してきたら介入があるとみる向きが多かったが、CPIで1円以上急騰(急落)し、現状153円台にのってきても(口先介入はあれど)、実弾は出ていない。
岸田総理が訪米している間は介入できないという意見もあったが、逆を言えば、もし岸田の訪米が介入できない理由だったならば、今週(4/15~)はどこかで介入があるはず、ともとれる。
G20中はない(終了後に介入)
さらに、今度は4/17~18にG20があるため、それが終わってからだ、という意見もある。
鈴木財務相は「ドル高懸念の議論もある」という発言もあった。
となると、4/19(金)のNYタイムで介入なのか?
なお、2022年の介入の1回は金曜日の23時半頃だった。
(さらにもう1回は週明け月曜日のオセアニア時間に介入)
155円までない(155円接近or超えで介入)
プライスレベルでいえば、
155円まで介入はない、
という見方もある。
テクニカル的には、
フィボナッチやN計算値でみると
155円がひとつの節目(キリ番でもある)ではある。
基本スタンスとしては、
いつ介入があってもおかしくない、
という警戒感のもとトレードするしかない。
従って、相変わらず、落ちたところを基本はロングで拾い
(上値が重そうならショートも打ちながら)
とにかく短期決済のみに徹する。
株式の下落と中東情勢
地政学リスクは織り込まれておらず、
イスラエルのイラン大使館への攻撃で
中東情勢の緊迫化が再び持ち上がったことで、
株が売られ、原油が上昇した。
本日4/14(日)のニュースでは、
イランの報復攻撃(ドローンによる攻撃)は
一旦終了ということのようだ。
なお、その前から、米金利の利下げ見送り、
一部では利上げという意見も出ていて、
株は下落していた。
チャートをみると、
NYダウにしろ、日経平均にしろ、
下落波動に転換した可能性が出ている。
一時的に有事のドル買い、
円買いのタームが出ていたが、
152円台に下落すると、すぐに円は売られて
153円台に戻して週末に入った。
ただ、このまま株式が
下落トレンドになった場合、
ドル円も下落してくる可能性は
考慮しておいたほうがよいだろう。
IMMのショートポジションが過去最大級に積み上がっている
注目してきたIMMのポジションだが、
ショートが一層膨れ上がり、
4/9(火)時点のショートが▲209426枚、
ネットショートが▲162151枚まで積み上がっている。
以前にも言及したが、
過去最大のネットショートは
2007年6月の▲188000枚である。
4/9から1週間が経過する今週(4/15~)には、
さらに円安が進んでいることから、
18万8千枚に肉薄しているか、
すでに超えている可能性がある。
もしこのポジションが
巻き戻されるような出来事があった場合、
一気に円高に振れることになる。
そのキッカケが、
介入なのか、地政学リスクなのか、
日米金利差の縮小なのか、
なんらかの(例えば中国経済絡みや米地銀の)金融危機なのか、
わからないが、その備えはしておきたい。
8年サイクルの終了
ドル円の有名なサイクルに「8年サイクル」がある。
要は、変動相場制移行、ドル円において
主要な高値を8年ごとにつけるサイクルである。
8年とひとくちにいっても、
96カ月(8年ちょうど)~106カ月(8年10ヶ月)と幅がある。
過去最長の106カ月だったのは、
1998年~2007年である。
そして、2024年4月というのは、
前回高値2015年6月から数えると、
106カ月目になる。
しかも、前述したように、
IMMポジションがその2007年と同等の
ネットショートが積み上がりつつある。
これらを「奇妙な一致」と勘繰るのは下衆だろうか?
そろそろ円キャリートレードも
一旦終了が近いかもしれない。