(短期的には上昇だが)
中長期的には下落予想としているドル円は、
現在150円に乗せている。
ただ、前回の記事でも言及したように、
日柄的にも価格的にも
いいところまでやったとはいえる。
ドル円の前にまずはドルインデックスの日足を確認したい。
ドルインデックス日足チャート
当然、ドルインデックスも上げてきたわけだが、
ドルインデックスは、ここ3日間が陰線である。
2/13の大陽線が目立つが、
直近3本の陰線はそのはらみ足になっており
2/16の陰線は逆ピンバーになっていて、
高値が否定された形になっている。
とはいえ、まだトレンド転換になっているとはいえず、
転換の第一シグナルは103.90のネックラインを割れることである。
ドルが買われているというより、
円が強烈に売られているので、
ドルインデックスが下がっても、
ドル円はそれほど下がっていない。
円売りの理由としては、
もはや言うまでもないが、
(1)日銀ハト派(緩和継続)、米国タカ派(利下げ先送り)
(2)新NISAによるドル買い円売りの持ち込み
(3)日経平均爆騰によるドル買い円売りヘッジ
ただ逆にこれだけの要素が揃っているなら
もっと円安になっていてもおかしくはない、
と思うのもぼくだけではないはず。
日経平均34年ぶりの壮大な行ってこいでダブルトップ形成?
2/16(金)のザラ場で日経が34年ぶりに最高値を更新するかもしれないと、リアルタイムで見ていたが、あと50円に迫ったところで反落した。
34年前、ぼくは小学校高学年だったので、80年代終わりのバブル景気なぞ知る由もないが、親父が現金1000万円を見せてきたり、2台目の新車を買ってきたのを覚えている。
今思えば、あのときが史上空前のバブル相場だったのだね。
それはいいとして、その34年ぶりの高値、もちろん更新して4万円を超えてももおかしくはないが、その後はどうなるか?
結論をいえば、
一旦落ちるのではないかと思っている。
30000円~27000円程度まで下落してもおかしくはないのではないか。
それと同時に、やはりドル円も円高で付き合わざるを得ない。
ドル円日足チャート
ドル円のチャートは、
依然強いままである。
ドルインデックスと同じく
2/13の大陽線のはらまれている状態で、
転換の最初のシグナルは148.80を割れてからである。
それまでは押し目買いの方が有利だが、
いつ転換してもおかしくないので、
短期トレードに徹する。
チャート的には直近高値151.90や、
152円以上もありえるが、
波動論、サイクル論、循環論的には
円安の限界圏に達していると思われるため、
このまま高値追いでついていきたくはない。
中国経済や米銀行など火種は燻っているものの、
マーケットテーマからは度外視されている。
もしくはあらぬ方向からネタが提供されるのか、
王道的に米国の利下げや日銀のタカ派姿勢への転換が示唆されるのか
何がトリガーになるかは相場に聞くしかない。