さて、あなたはトレードする前、準備段階ではどのような精神状態でしょうか?
チャート起動、環境認識OK、ニュースチェック、さぁ準備万端!儲けたるでー!!
・・・30分経過。。エントリーチャンスこねぇな。
・・・1時間経過。。あぁもうじれったい。俺はトレードする時間が限られているんだ。これじゃあいつまでたってもラチあかんぞ。うーん、なんかコレ雰囲気的に上がりそうじゃね?うん、方向は上のはずだがらロングで行けるだろう。よし決めたこっからロングじゃ!ポチッ。
このような「やりたい、やりたい」「早く儲けたい」という前のめりトレードになっていないでしょうか?
チャート監視を続けていると、次第にどんな場面でもチャンスに見えてきて、(実際にエントリーしないまでも)頭の中でシミュレーションだけはしたりしますよね?
「ああ、やっぱりさっき入っておけば取れてた」「そこチャンスだと思ったんだよな…」と機会損失に対する嘆きの回数が多くなってきます。
それが相場の罠なんですよね。
市場がクチをあんぐり開けて待っています。
誘ってくるのです。
おいで~おいで~エントリーしておいで~。
そして我慢ならずポチリ。
しかし、そんなところでフィッシュ
(戦略が無い人、期待値が薄いところでもベットする人、いわゆるカモ)になってはいけません。
思い出してください。
トレーダーは「待つ」のも仕事。
相場はだいたい意地悪ですが、チャンスもくれます。
「どうぞエントリーしてください」
とでも言いたげな、おいしいポイントも提供してくれるのです。1日に数回くらいでしょうか。
そんな場面がきたら
と言って、余裕ぶっこきまくってエントリーです。
この”余裕”がとっても大事なのです。
余裕があると複数のシナリオ(勝ちパターン、負けパターン、引き分けパターン)を考えられます。あらゆるシナリオが想定できていれば、エントリー後に相場がどんなふうに動いても、慌てふためくことなく「適切な対応」をとることができます。
これまで何度も書いてますが、トレードは”対応力”だと思っています。
冷静な対応は、余裕からもたらされるのです。
今回は以上のような余裕マインドの重要性を説きました。エラソーに言ってますが、ぼくもチャート監視時間は長いし、引き出しも多いので自分への戒めの意味もあるんです。
では、相場から「お願い、エントリーしてぇ!」と言われてしまったポイントというのは、具体的などんなトコロか解説しましょう。
しょーちゃん流「相場からお願いされちゃったポイント」はココ
この記事を書いている直近のポンドドルの5分足チャートです。
1時間足で引けるチャネルの上限ラインにあたり、ミニダブルトップのところでピンバーが出たのを確認、次の足に切り替わった瞬間に売りエントリーしました。
エントリー根拠は下記です。
エントリー根拠
①大きい時間軸で下降トレンド(売り目線)
②1時間足でのチャネルラインの上限にタッチ
③時間的に金曜日の25時過ぎでここからチャネルを上抜けるパワーはないだろう
③5分足でダブルトップをつけた(1トップ目が比較的長い上髭、2トップ目がピンバー)
④ダブルトップの2トップ目がピンバー(これが売りシグナル)
⑤リスクリワードは3:1(損切はヒゲ高値のちょい上1.21950、プロフィットはサポートが重なる1.21400付近)
それまではウダついた相場でノーチャンスでしたが、突然チャネル上限まで急騰してしかも上ヒゲを出しました。急騰の原因はパウエル議長の発言ですが、テクニカル的にあきらかにチャネル上限が意識されているわけです。
そして再度高値を試しにいって、ピンバーとなりこれが「2回試したけどダメだったよ。やっぱり上には上げられないよー。相場の参加者ももう少ないしね」という相場の声です。言い換えれば「どうぞ売ってください」の合図です。
こういったチャンスを待てるかどうか。ふだんなら25時なんて寝てるんですが、パウエル発言があったのでどうなるか見届けようと起きていたんですよね。この日は欧州~NYのこの時間帯までノーエントリーでしたから待ったかいがありました。
あなたのトレードの参考になればうれしいですね。