ドル円の見通し
昨日のドル円は147.40どころまで続伸したが、米指標の悪化をうけて145円台に沈んだ。
「米国経済は予想以上に強く」「ゴルディロックス的」というマーケットの雰囲気をやや打ち壊した。ただ、今日もADPをはじめ米国経済の状態を見極める上で重要な指標が相次ぐため、市場が一喜一憂する相場が続くだろう。
ドル円との相関係数が0.90と正の相関となっている米10年債利回りは、4.33%のレジスタンスに阻まれ現在4.12%まで低下している。一番急角度の上昇ウェッジの下限トレンドラインは下割れている状況。ただし、より大きな上昇チャネルの下限にはまだ距離がある。その下限トレンドラインを下割れて4%を割ってくることが転換のシグナルとなるだろう。
ドル円チャートのテクニカルとしては、146.20~146.60のボックスレンジを上抜けて147円台に乗せた後、指標発表後にそのボックスを下抜いて145円台に沈んで日足が終わったため、上髭が長くかつ陰線包み足となり天井を示唆するようなローソク足が出現したが、指標次第でまだ上値試しもあるだろう。下落波動に転換するには144.50を下抜ける必要がある。
トレードアイデア
146.20~30のボックスレンジの下限をレジスタンスとしての戻り売り。しかし、下がればすぐに買いが入るため短期トレードに徹する。
前日安値145.67を割ってくると145.20あたりまでの下落が見込める。
一方、レンジ上限の146.60を再度上抜けるなら、もう一度147円台乗せに向けてトライ。146.90にレジスタンスがあるのでそのあたりで一旦区切るのがよいだろう。
BondoSignal(ボンドシグナル)1時間足チャート
8/24からの買いシグナルは最大で+190pipsの利益。
現在は8/29(火)27時(8/30午前3時)に確定した売りシグナルが点灯中。
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8/30(水)の主な指標
7:45 NZ・7月住宅建設許可(前月比)
10:30 豪・7月消費者物価指数(前年比)
10:30 豪・7月住宅建設許可件数(前月比)
16:00 スイス・8月KOF景気先行指数
21:00 独・8月消費者物価指数(速報値)(前月比/前年比)
21:15 米・8月ADP民間雇用者数
21:30 米・第2四半期GDP(改定値)(前期比年率)
21:30 米・第2四半期個人消費(改定値)(前期比)
21:30 米・第2四半期GDP価格指数(改定値)(前期比)
21:30 米・第2四半期コアPCE(改定値)(前期比)
23:00 米・7月中古住宅販売保留指数(前月比)
23:30 米・EIA原油在庫(前週比)