ドル円の見通し
ご案内のとおり本日は日銀金融政策決定会合だ。正午頃(通例なら11時~13時くらいの間)に発表、15時30分に植田総裁の会見がある。
(にもかかわらず、ぼくは今日は朝から晩まで外出だ。。)
深夜2時頃、日経新聞が「YCCの修正案を議論」と伝えて、141円台まで円安が進んでいたところ、足元138.80どころまで下落したようだ。
え、こんな真夜中に?
昨日の記事にも書いたように、YCC修正は3割くらいの市場関係者がアリとみており、そんな議論は前々から行われていたはずである。いわゆる”飛ばし”というやつかもしれない。
要は、実際は今回もYCC見送りであるのだが、足元でやや円安が進みつつあった(7/27中に139円台⇒141円台)ので、そのまま緩和継続での発表だと下手すると145円どころまで円安が進みかねない。145円以上の円安は許容しかねる日銀としては、ここら(しかも参加者の薄いNY午後・日本時間深夜に)「YCC修正やるぞ記事」をおかかえ新聞である日経に出させ円高にしておいて、日銀発表(植田総裁会見)での円安の動きに対して少しでもバッファを稼いでおきたかった。。
と、考えるのは少々穿った見方だろうか?
いや、植田総裁に変わってからの日銀・財務省のやり口をみているとあながちありえないハナシではない。これまでの円安牽制の仕方といい、そのタイミングといい非常にウマイのだ。
とはいえ、実際にYCC修正がなかった場合、値は飛ぶだろう。しかし、142~143円くらいで止まるのではないだろうか?やるやる詐欺でサプライズ感はあるが、「今回は無かったけれど、いよいよ次回はやってくる」という思惑が(これまで以上に)働くはずだ。
そして、報道どおりにYCC修正があった場合。まずは7/14安値の137円を目指し、そして中長期的には127円、ややもすると125円までの円高トレンド再開の号砲となる可能性があるだろう。日銀はタカ的⇔FRBはハト的とこれまでとは逆のスタンスで一部金利差が縮まるからである。
こんな日にリアルで見られないなんて自分のスケジュールを呪うしかないね(苦笑)。出先でチェックはするけれど。
BondoSignal(ボンドシグナル)1時間足チャート
7/26(水)の売りシグナルは+167pipsの利益。
7/28(金)0時に確定した買いシグナルは、上述の報道により▲218pipsの損失。
そして同5時に売りシグナル確定。しかし、これも日銀の結果次第でどうなるかわからない。
(画像クリックで拡大できます)
7/28(金)の主な指標
08:30 日・7月東京消費者物価指数
10:30 豪・6月小売売上高
11:30 日銀金融政策決定会合 結果公表
15:30 植田・日銀総裁 定例会見
16:00 トルコ・6月貿易収支
16:00 スイス・7月KOF景気先行指数
21:00 独・7月消費者物価指数(速報値)
21:30 米・第2四半期雇用コスト指数/6月個人所得/個人消費支出/PCEコアデフレータ
21:30 加・5月GDP
23:00 米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)