ドル円の見通し
いよいよドル円は前回介入ラインの145円手前まで上昇してきた(前日高値144.90)。
本日6/30(金)は期末・月末が重なる日である。これまでリバランスや利益確定の動きと見られる(?)瞬間的な数十pipsの円高局面がところどころにあったが、少し下がったところでの買い意欲が旺盛だ。
そしてあれよあれよという間に145円手前である。ただ、145円どころで期末・月末リバランスが起こるとすれば、当局によっては都合のよいハナシである。これでいくらか円高に動いてくれれば、介入の必要性はなくなるし、機関投資家、個人投資家にとってもある程度下落してくれた方がロングポジションを構築しやすいだろう。
違う角度でいえば、期末・月末フローのタイミングで介入をすれば、少しの介入額で大幅な円高に持っていくこともできる。そのような可能性はないだろうか?前回2022年の介入時、時間帯タイミングをズラしてきたこともあり、「ほほー、日銀もそんなことするんだ」と思ったので、ないハナシでもないかもしれない。
てなわけで、本日の欧州タイム、ロンドンフィックス、日本時間深夜のNYタイムは要注意と思う。
テクニカル的には、
浅いサポート1だと144.10~144.00。
サポート2は143.20~30あたり。
介入やらでサポート2を割れて142円台に突っ込んでくると、チャート形状が変化するため、投げ売りも発動しがちで一旦この円安の流れが終わる節目となるだろう。
BondoSignal(ボンドシグナル)1時間足チャート
買いシグナル継続中。だが、今日は期末・月末のためもうロングを握っておく必要性は薄いだろう。
6/30(金)の主な指標
08:30 日・5月完全失業率/6月東京消費者物価指数
08:50 日・5月鉱工業生産(速報値)
10:30 中国・6月製造業/非製造業PMI
15:00 英・第1四半期GDP(確報値)/経常収支
16:00 スイス・6月KOF景気先行指数
16:55 独・6月失業率
18:00 ユーロ圏・6月消費者物価指数(速報値)/5月失業率
21:00 南ア・5月貿易収支
21:00 メキシコ・5月失業率
21:30 米・5月個人所得/個人消費支出/PCEコア・デフレータ
21:30 加・4月GDP
22:45 米・6月シカゴ購買部協会景気指数
23:00 米・6月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)