ドル円の見通し
日銀会合の植田新総裁の会見で、しばらくは緩和継続、YCC修正もないことがわかり円安が進んだ。マーケットコンセンサスであった6月~夏頃にかけてYCC修正期待もあったが、それも遠のいた感じである。日本経済を考えれば妥当な判断である。欧米が引き締めるなか、なんでもかんでも日本も追随する必要はない。日本もインフレや円安の弊害うんぬんをマスコミや識者のような連中がワーワーいっているが、デフレや円高でも同じことを言うので惑わされる必要はない。
それはそうと、ドル円だけれども、今週は日本はGWで2営業日しかなく、連休中にFOMC(5/3水)、ECB理事会(5/4木)、雇用統計(5/5金)と図ったように(偶然だが)ボラが出て動きそうなイベントが目白押しである。
日銀は欧米の追随する必要はないと書いたが、悲しいかな、これもFOMC次第…ようはアメリカ次第であるのが現実である。。0.25%の利上げが既定路線だが、これで打ち切りとなるのか、もう1回やるのか、そのあたりをパウエル議長の発言から探ることになるだろう。
テクニカル的には、先週まで80~90pipsの開きがあった26週MAと13週MAが今週に入り重なってきた。このままいくと来週にはこれらの移動平均線がゴールデンクロスすることになり、中期的にさらに円安が進む合図となりえる。
これまで135円がレジスタンスとして機能していたので、そこがサポートに切り替わっているものとみて、135円フラット近辺の押し目買い、そこまで下がらなければ135.40に日足ピボットがきているのでそこでの押し目買い。ただ「押し目待ちに押し目なし」の展開かもしれず、そうすると浅いところでスキャルするしかないかも。
逆張り的にみると、実は上昇チャネルの上限に当たっているので、何かのキッカケで反落してもおかしくない水準ではある。チャネルの下限は134円前半にある。なので、仮に136.70~80あたりまで吹き上がる場面があったら、売りで参戦するのもおもしろいかもしれない。
BondoSignal(ボンドシグナル)ドル円1時間足
昨日、ユーロ円のBondoSignalの画像をアップしたが、もちろんドル円も同じような状況で、買いシグナル継続中である。
5/1(月)の主な指標
22:45 米・4月製造業PMI(確報値)
23:00 米・4月ISM製造業景況指数/3月建設支出