ドル円の見通し
週明けのドル円は、9/9(土)朝5時に配信された、読売新聞による植田総裁のインタビュー記事をキッカケに、円高方向に窓開けして始まった。
その内容とは、
「賃金の上昇を伴う持続的物価上昇に確信を持てれば、マイナス金利の解除を含めいろいろな選択肢がある」
「マイナス金利の解除後も物価目標の達成が可能と判断すれば、(マイナス金利の解除を)やる」
「年末までに十分なデータがそろう可能性はゼロではない」
といったものだ。
これは先週も出た口先介入以上にドル円の上値を重くするだろう。ややもすると、9/21-22にある日銀決定会合で(前回のYCC修正のような)何かしらのジャブを打ってくる可能性も否定できない。というような憶測も成り立つだろう。
さらに同じ週の9/19-20にあるFOMCにおいて、仮に今後の利上げ停止を示唆するような内容が出れば、日銀に関する思惑と相まってドル円は円高方向に舵を切る可能性がある。
テクニカル的には、日足でみると9/5の大陽線の中にそれ以降のローソク足の実体がすべて孕まれている状態である。(ヒゲは抜けている)
従って、9/5ローソク足の上値147.80、安値146.40どちらか日足の実体で抜けた方に方向性が出る、という判断になる。
これは例えばのハナシだが、日足で146.40を割れて、そのまま週足で144.50を割れて越週したらば、147円より上はダマシとなり、今後の円高トレンドへの転換(というよりも152円からの下落トレンドへの回帰)のシグナルとなるだろう。
トレードアイデア
9/5ローソク足のはらみということは、147.80~146.40の中でレンジトレードをしなければならず非常にやりにくい。
上値は上述のような思惑で重く、下は下で別に日銀もFRBも実際に何かの動きがあったわけではないため、買いが湧いてくる。
短期的には147.30~40のレジで戻り売り。上抜けするようであればすぐやめて、147.80近辺まで上がるのを待ち短期逆張りの売り。
下も同じく146.40に引き付けて逆張りの買いをやってみて、下抜けてしまうようであればすぐに損切り。そのままトレンドが出るようであればドテンしたいところだが、まだ現状ではダマシになるかもしれず下割れしても一旦様子見が無難。下割れは日足の確定を待ちたい。
BondoSignal(ボンドシグナル)1時間足チャート
9/7(木)の売りシグナルは+68pipsの利益。
9/8(金)0時に確定した買いシグナルは、次の売りシグナルがまだ未確定なのでどうなるかわからないが、このままだと▲68pips程度の損失になりそう。
現在、9/11(月)11時に売りシグナルが確定するかどうかの瀬戸際である。このままのレートで推移すれば、11時に売りシグナルが確定となる。
(画像クリックで拡大できます)
9/11(月)の主な指標
16:00 トルコ 経常収支(7月)
16:00 トルコ 失業率(7月)
16:00 トルコ 鉱工業生産(7月)