ドル円の見通し
昨日の記事で書いたように、クロス円(主にユーロ円)が主導して円高になり、連れてドル円も144.00を割れて143.60あたりまで突っ込んだ。しかし、その安値をサポートとしてそこからWボトムとなり、144.65まで戻し、現在144円割れで推移している。
円安方向に戻した流れは、2回とも米指標(ADP雇用統計、ISM景況指数)によるものだ。今日7/7(金)も21:30に米雇用統計がある。本チャンの雇用統計と乖離が小さくなったADPの結果を鑑みれば、今日の雇用統計も強い数字が予想される。単純に強い数字が出れば、144円ハイまで戻せるかどうか。そして、反落することなく145円に再びトライできるかどうかに注目したい。
雇用統計の強い数字をもってしてもアタマ打ちが鮮明になると、反対に円高リスクが浮上してくる。昨日と同じく上に行けないのを確認したのなら、今度は下げざるを得ないのが相場の道理だ。
水準的には143円割れ、142円台まで突っ込んで週足・日足が終わるとするならば、いよいよこれまで続いてきた円安の流れの終焉、今度は円高方向への転換となってくる。今日の雇用統計がその分岐点となりえるのか、注目である。
上値レジスタンスとしては、
144.70~80を超えられるか。そして145円台に乗せて越週できるかどうか。もし145円台で終わるならば、日銀介入とのチキンレースでジリ高が今後も続くことになる。
下値サポートとしては、
昨日の安値付近143.50がサポート1。その下だと143.20~143.00がサポート2。
前述のように、142円台でNYクローズを迎えるようだと、下落波動に転換する第1シグナルが点灯したとみる。
BondoSignal(ボンドシグナル)1時間足チャート
買いシグナルは▲68pipsの損失。現在は、7/6(木)14時に確定した売りシグナル中。前述したように昨日は米指標で戻したので、今日も雇用統計で円安方向に戻す可能性がある。大方の予想に反して弱い数字が出ればこのまま円高にすっ飛ぶだろうが、リスクを避けたければ利益が乗っている今のうちに逃げておく方がいいだろう。そして次のシグナルを待ちたい。相場は明日もやってくる。シグナルは次も点灯する。
7/7(金)の主な指標
14:45 スイス・6月失業率
15:00 独・5月鉱工業生産
17:30 デギンドス・ECB副総裁 講演
21:00 メキシコ・6月消費者物価指数
21:30 米・6月雇用統計
21:30 加・6月失業率
23:00 加・6月Ivey購買部協会指数
23:30 米・EIA天然ガス貯蔵量
23:30 マン・英MPC委員 討論会出席
01:30 ラガルド・ECB総裁 イベント出席