ドル円はテクニカル的にも、ファンダメンタルズ的にも、138~140円近辺まで上昇するようにみえる。僕自身もそのように発信していた。
しかし、例えばZaiFXのコラムなどをみても、みんながこぞって140円をターゲットと言い始めた。
これは嫌な兆候である。
全員が同じ方向を向くとき、市場というものは裏切るものである。
これはとくに為替市場はゼロサムゲームのため、原理的にそうなると言わざるを得ない。
140円に到達しても、そのまま円安方向ではなく、そろそろ天井の警戒感は持っておく必要があるだろう。
3/9~10を警戒
過去20年のシーズナルチャートをみると、3/9(木)が転換点である。
そして、3/10(金)は日銀政策会合と米雇用統計がある。
シーズナル的にも、ファンダ的にもこのあたりが転換点になる可能性がある。
つまり、円安の一旦の天井となるかもしれない。
日銀は黒田総裁の最後の演説である。
「最後の最後でサプライズ的な置き土産なないだろう」というのがマーケットのコンセンサスだが、市場とは対話をしない黒田総裁のことだから警戒は怠れない。
いずれにせよ、「想定外すら想定内」にしておき、備えておくことがトレードでは重要である。