4/29(月)日本がGWの中、
午前中に158円台から突然160.30まで暴騰。
これにより円買いのリテール(個人投資家)は相当焼かれたとみる。
ということは、介入がやりやすくなった、と個人的に考えていた。
2024/4/29 介入後のドル円5分足チャート
あとはそのタイミングだが、
日本は祝日、米国時間では(米側の圧力により)できない、
となると、おそらく欧州時間でやってくるのではと推測していたのだが、、
日本時間13時過ぎに
159.50から155.05まで円高に振れた。
過去(2022年)の円買い介入パターンからして、
平均値幅は5円程度、そのあと50%(2.5~3円)戻す
というパターンを確認していたので、
介入途中にショートから入り、
155円前半からは逆張りのロングで入った。
時間は1時間程度とみていた。
週末に過去の介入パターンを復習しておいたのが奏功した。
今後の展開は?
2022年のパターンを参考にすると、
介入による下落幅の50%戻しのポイントで、
再度の介入が入らない場合は、
投機筋としては再び160円を試しにくるのがセオリーである。
もちろんファンダメンタルズは
何も変わっていないので、
円売りが再開されるだろうが、
とりあえず160円どころが日本当局の
デッドシーリング設定としてマーケットには認知されただろう。
今回の介入による下落幅の50%戻しは157円台である。
つまり、157~158円の間に再度の介入が無ければ、
160円を試しにいくということだ。
さらに、もし160円どころでも再度の介入がなければ、
日本当局の行動を見透かして、
欧米ヘッジファンドらはさらなる円売りを仕掛けてくることになる。
しかしながら・・・
IMMポジションは過去最大
かねてから言及してきたシカゴIMMポジションだが、
最新データでネットショートでほぼ▲18万枚となっていた。
それが先週火曜日のデータなので、
おそらく介入前には過去最大値の円売りになっていたと想像する。
しかし、今回の介入でそのポジションも
若干減っていると思われるが、
上述の理由により、ヘッジファンドは
再び円売りポジションを積み上げてくるとみる。
いっぽうで、過去最大にまでふくれあがった円売りポジだから、
さらにどんどこ積み増すことは困難ではないだろうか。
つまり、マーケットとしては、
160円を試す動きとなるが、
それを超えて165円、170円と上げていくのは
(円を売る人ばかりで買う人がいないため)
相場の原理として難しいのでは、と想像する。
要するに、今日の160.30がドル円の
バイイングクライマックスだった可能性がある。
今週はFOMCや雇用統計も
今回は「無風」といわれているFOMCだが、
そーゆーときに限ってサプライズがある可能性もある。
また、とにかく強い米国経済だが、
雇用統計が予想外にネガティブサプライズ
ということもある。
介入などではなく、
それらが反転の材料となるかもしれない。
2022年の円高は
CPIの結果(ネガティブサプライズ)が
円安トレンドからの反転を決定づけた。