ドル円の見通し
ジャクソンホールでのパウエル議長の発言は、従来どおり「利上げも据え置きもデータ次第」であった。植田総裁も変わらず緩和継続。ということで、市場の期待とは裏腹に”無風”で通過した。
その”データ次第”となる指標関係としては、9/1(金)に雇用統計があり、本日も住宅、景気、雇用関係の指標が相次いである。これら指標の影響度が増して市場が一喜一憂する可能性がある。
146.50~60で止められているドル円だが、相関性の高い米10年債利回りをみてみると、高値4.33%を8/22に抜けたと思いきや、現在は4.18まで下げている。とはいえ、上昇ウェッジの中の動きのため基調転換とはもちろんなっていない。
146.20~146.60の高値圏レンジでエネルギーを蓄えていると考えれば、いずれ高値ブレイクの機運が高まる。一旦、145.80あたりまで下げてロング勢を損切させてからズドンと上にブレイクするかもしれない。
勢いよくブレイクすると、147円台に乗っかってくる可能性もあるだろう。
一方で、米10年債利回りやドルインデックスが下落基調を鮮明にしてくると、ドル円も下げることになる。下落波動に転換するには、144.50(8/23安値)を下回る必要がある。
トレードアイデア
上述のとおり146.60を明確にブレイクすれば、147円台もあるが、個人的には上値追いしたくないので、(かといってショートもできないため)押し目買いのスキャルピングで回転させていく。
浅い押し目候補としては、
サンドイッチラインの146.20どころ。
その下では145.80どころ。
と、ドル円はこんな状態なので、クロス円かドルストレートの方が取引回数が多い状態である。
BondoSignal(ボンドシグナル)1時間足チャート
買いシグナル継続中。
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8/29(火)の主な指標
08:30 日・7月完全失業率
08:30 日・7月有効求人倍率
16:00 トルコ・7月貿易収支
16:40 ブロック・RBA次期総裁 講演
21:00 メキシコ・第2四半期GDP(確報値)(前期比/前年比)
22:00 米・6月FHFA住宅価格指数(前月比)
22:00 米・6月S&P/CS住宅価格指数(前年比)
23:00 米・8月CB消費者信頼感指数
23:00 米・7月JOLT求人件数