内田日銀副総裁のハト派発言により、
円は独歩安となって
ドル円は149.60どころまで上昇した。
テクニカル面でみると
円安の限界は近いと思われるが、
日柄面でみても重要な日柄が接近している。
2023年11月の最高値151.95から、
12/28の直近最安値140.60までは
45日間かかって下落した。
そこから反転しているわけだが、
45日の対等日柄となるのは
2/12(月)である。
つまり、2/12~2/16の週に何かしらの反転材料が出るか、
テクニカル的に反落してくるかに要注目である。
さらに日柄が伸びる場合は、
45日✖1.618倍(フィボナッチ数)=73日で、
3/11(月)前後が目安となる。
3/18~19の日銀会合でマイナス金利解除か
とはいえ、ファンダメンタルズ的には、
米国は利下げの後ずれ、内田副総裁のハト派発言もあり、
円が買われる材料はない。
しかし、ある日銀ウォッチャーによれば、
3月の日銀会合でマイナス金利解除となるようだ。
これまでの日銀の発表(日銀文脈)や
植田総裁の発言を丹念に比較し読み解くと
3月のマイナス金利解除が既定路線となっているようだ。
そう考えると、先の内田発言も
そのための“地ならし”
(今後の円高に向けたバッファづくり)に見えなくもない。
本来は1月に解除する方向だったが、
能登半島地震で先送りしたと思われる内容は、
日銀も文書に残している。
IMFにもせっつかれており、
政策転換は避けられない道となっている。
FRBは5月に利下げ?
早期の利下げ期待にクギを刺す発言が、FRB要人から相次いだ。
前年から市場が先走りすぎた感もあり、
FEDウォッチでもさすがに
3月の利下げはなくなりつつあるが、
5月にもやりそうにない、
という感触が膨らみつつある。
しかし、FRBは直近の指標の数字如何で
発言を変えてくるので注意である。
3月のFOMCは奇しくも
日銀会合から連チャンになる
3/19~20である。