ドル円の見通し
昨日のNY時間午後(日本時間深夜)に150円を突破してきたドル円は、今日の東京時間も続伸している。
当局が為替についてコメントしたが、もう一歩介入に踏み込んだ内容どころか、むしろややトーンが弱まっているようにも見える。これは150円という水準では介入しないという安心感につながるのではないか。もちろん、以前から「水準ではなくボラティリティー」が介入の基準と言っているが、ボラが伴わなければ、つまりジリ高ならいつまでも対策しないということだろうか?
ただ、来週にFOMC、日銀政策会合が重なっていることもあり、今は動くときではなく(むしろ動けない)何かやるとすればイベント後かもしれない。FRBが予想よりもタカで、日銀が思いのほか現状維持路線(予想よりもハト)だったとすると、さらなる円安に弾みがつきやすい。そのときは介入必至となるだろう。
しかし、去年もそうだったように、介入によってトレンドが変わるわけではない。2022年の場合はCPIの結果が転換のトリガーであった。直近でいえば前述のとおり、日銀の政策変更があるか、FRBの利上げ停止方向へのニュアンスがあるかどうかだろう。
米10年債利回りは、5%に到達したところで、米著名投資家のビルアックマンやビルグロースが景気減速の可能性アリとして債権に対する弱気の見立てを撤回したことでやや下落したようだ。しかし足元ではまた上昇してきている。
ドルインデックスも再び直近最高値107.30に向かって上昇している。
こうなると、ドル円はロングしかなくなるが、おいそれと手を出せない。
テクニカル的にいえば、すでに150円フラットが押し目買いポイントに変わっていると思うが、追随するのは難しい。とりあえずは、来週の中央銀行イベントが終わるまでは様子見でよいのではなかろうか。
BondoSignal(ボンドシグナル)1時間足チャート
10/24(火)の売りシグナルは▲34pipsの損失となった。
10/25(水)4時に確定した買いシグナルでドテンして継続中。
(画像クリックで拡大できます)
10/26(木)の主な指標
21:15 欧・欧州中央銀行(ECB) 政策金利
21:30 米・GDP 改定値、GDP価格指数、個人消費支出PCE、PCE価格指数、新規失業保険申請件数
21:45 欧・ラガルドECB総裁 記者会見