3月も終わりに近づいているということで、4月のポンドとユーロの過去20年間のシーズナルパターンをみてみたいと思う。
ポンド円、ポンドドルの4月のパターンは?
ポンド円は3月中旬から4月末までほぼ一直線に上昇傾向である。4月上旬あたりで一旦踊り場を迎え、そこから下旬にかけて一気に上昇、GWまで上昇傾向は続き、5月には下がる。
ポンドドルも大きな流れは概ね同じである。つまりこの時期は1年の中でもっともポンドが買われる時期なのである。
株式の相場格言である「Sell in May」(5月に売り抜けろ)そのままである。
(クロス円は株式相場と連動しやすい)
ユーロ円、ユーロドルの4月のパターンは?
ユーロ円もGWあたりまでは上昇傾向を描く。ただ、ポンドよりも膠着する時間が長い傾向にあるようだ。レンジで力をためて短期間で上昇して、またしばらくレンジとなる形となっている。
ユーロドルの場合は、4月上旬に一旦下落したあと、そこから一気に4月末までかち上げるパターンとなっている。ユーロ円のもみあいはユーロドルの上下動と、逆相関になりやすいドル円の上下動によりレンジ期間が長いようだ。つまり、ドル主体で動きやすいということだ。
「シーズナルパターンだけ」で考えれば、ポンド買いにうまみがある1ヶ月となる。もちろん常にリアルチャートを確認は怠れない。シーズナルパターンの過信は禁物である。
ただ、3月に関して言えば、多少時期にズレはあるものの、概ねシーズナルパターンをなぞっているというのも事実である。