ドル円の見通し
中央銀行ウイークの第1弾の本日は、27時(7/27午前3時)にFOMCがある。
昨日書いたとおり、コンセンサスは0.25%の利上げでこれはマーケットに織り込み済みである。
注目は3時半からのパウエル議長の発言で、9月ないしそれ以降の利上げサイクルがどうなるかを読み取ること、であり、それに市場も反応することになるだろう。
マーケットは、「利上げは今回で打ち止め、早ければ2024年3月に利下げ開始」との観測を広げている。しかし、パウエル議長はこれらの見方を牽制し、タカ派的な発言をするのではないだろうか。そうすると、米ドルは買われることになる。
テクニカル的には、1時間足で直近高値141.95を頂点とする、三角持ち合い、ないしディセンディングトライアングルを形成しており、重要指標を前に値幅を縮めている。
137円台からの上昇トレンド中の三角持ち合いとなれば、いずれ高値141.955を突破し、142円台に定着となるか。
ディセンディグトライアングルであれば、現在のサポートラインである140.70~80を下抜ける、ということになる。
ありそうなパターンでいえば、
昨日は三角持ち合いの上辺を何度かトライするも抜けられなかったので、ディセトラのサポートをまずは割れるものの、上昇トレンド中ということでそれはダマシとなって持ち合いの中に戻り、売り方の損切を燃料にして三角持ち合い上辺を上抜けるかたちだろうか。そして、その上辺を抜ければ、新規の買い方が集まり、「売方の損切+買方の新規買い」による”ダブルの圧力”で高値トライまで発展する、というかたちがわかりやすい。
その最初の動きが、欧州初動なのか、NY勢が参入してからなのか、FOMCからなのか、注目である。
一方、持ち合いの下限140.70~80が割れた場合、その下のサポートといえば、139.80~140.00となる。
上記のようなダマシが発生せず、このサポート帯がキレイに割れる場合は、137円からの上昇は終了の可能性が出てきて、145円からの下落トレンド再開の可能性が点灯するため、要注意である。
さて、今回は午前3時に起きようか・起きまいか、それが問題だ(笑)。
BondoSignal(ボンドシグナル)1時間足チャート
7/25(火)の買いシグナルは▲47pipsの損失。現状は7/26(水)午前2時に確定した売りシグナル中。
(画像クリックで拡大できます)
7/26(水)の主な指標
10:30 豪・第2四半期消費者物価指数/6月消費者物価指数
23:00 米・6月新築住宅販売件数
23:30 米・EIA原油在庫
03:00 米・FOMC政策金利発表
03:30 パウエル・FRB議長 定例会見